シルバーフライングフォックスの特徴・飼育情報・食べるコケ。
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シルバーフライングフォックス
簡単
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
○ | ◎ | ◎ |
主な特徴
「シルバーフライングフォックス」は綺麗な銀色の体色に尾筒に黒いスポットが入る魚です。
水槽で最も厄介なコケの1つである「黒ひげゴケ」を食べ、糸状ゴケである「アオミドロ」も非常によく食べることからアクアリウムではコケ取りとして評価されています。
黒ひげのコケ取りといえば同属(Crossocheilus)のサイアミーズフライングフォックスが最もメジャーですが、サイミーズフライングフォックスよりコケをよく食べると評価される傾向があることから2020年頃から入荷量が増えました。
体長は自然下であれば15cmを超える中型の魚ですが、広い空間がないと成長が阻害されるため60cm水槽だと10cmもいかないことがほとんどです。
環境にもよりますが大きく育てるのであれば120cm水槽は用意しないと15cmクラスには育たないでしょう。
コケ取り性能
茶ゴケ |
D
|
---|---|
糸ゴケ, アオミドロ |
A
|
緑のスポット状コケ |
E
|
黒ひげ状コケ |
C
|
藍藻, シアノバクテリア |
E
|
短い毛布状のコケ |
C
|
シルバーフライングフォックスが最もよく食べてくれるのが糸状タイプのコケ「アオミドロ」であり、アオミドロに困っているなら抜群に効果があります。
しかしながら最もシルバーフライングフォックスが重宝されるのがほかのコケ取りがほとんど食べない「黒ひげ状のコケ」を食べることで、特にサイアミーズフライングフォックスと比べて黒ひげ状のコケを食べる能力は高い傾向にあります。
ただしエサでお腹がいっぱいになった状態から食べるほど好んではないため、しっかり黒ひげを食べてもらい場合はエサを控えるのが望ましいでしょう。
なおエビ類のような水草への食害は基本的にはありません。
混泳・性格
少し育つと他魚を追い回す性質がでてくるため注意が必要です。
小さいうちは温和で同種間でも群れで泳ぐほど協調性があります。
しかし5cmぐらいまで育つと自分の大きさ以下の魚を追い回す性質を持つようになり、混泳には注意が必要になります。
特に小さなシクリッド類やアナバス類は攻撃対象になりやすくストレスも受けやすいため混泳には適さず、他にも小型でヒラヒラの尾びれを持つグッピーも相性が悪いです。
(ヒレがボロボロにされる)
一般的には水槽に多数入れるカラシン類、コイ類、やや大きめのレインボーフィッシュなどが混泳に向いています。
それらは追い回されることによるストレス耐性が強く、また水槽での数が多いことでシルバーフライングフォックスの攻撃が分散するため大きくなったシルバーフライングフォックスでも十分混泳が可能です。
なおコリドラスやプレコ類など一般的な魚のイメージから離れた魚にも大抵無関心ですので混泳相性が良いです。
エサ
エサは何でも食べますが、口が小さいためエサのサイズには注意が必要です。
口が小さめなので、粒状の人工飼料が思ったより小さくないと食べられないこともあります。
そのためフレークフードもしくはかなり小さめの粒状人工飼料がエサとして好ましいでしょう。
具体的な製品をあげれば「テトラミン」「ネオプロス」「テトラプランクトン」などが一般的です。
飼育ポイント・注意点
とても丈夫で飼育しやすい熱帯魚であり、魚を飼育できる最低限の環境ができていれば失敗はほとんどないでしょう。
「シルバーフライングフォックス」は強健といっていいほど非常に飼育しやすく体力もある魚です。
ただ驚いたときに猛ダッシュして水面からジャンプする場合があるため必ず水槽のフタは取り付けるべきです。
繁殖
繁殖は困難です。
飼育下で繁殖したという話は聞かないレベルに繁殖が難しい熱帯魚です。
個人的な所感
「サイアミーズフライングフォックスよりコケ取り能力が高い!」という触れ込みで、近年よく販売されるようになったのがシルバーフライングフォックスです。
実際使ってみた感じも同じくらいのサイアミーズと比べて明らかに食う傾向が強いと感じます。
特にサイアミーズの方は成長も遅く購入しても長らく力不足ということにもなりやすいのですが、コチラのほうがでかくなるスピードも早いのでかなりいい感じだと思います。
特にアオミドロは抜群に食うので個人的にはエビよりも重宝してるくらいです。
大きさにもよりますがヤマト10匹~40匹分の効果があり、水草への食害もないので中々オススメです。
ただし性格はひとふた回り荒く、サイアミーズフライングフォックスがしっかりでかくならないと攻撃的にならないのに対し、こちらは5cmぐらいのある程度育ったサイズでも他魚を追い回し始めるのがネックなポイント。
カラシンやコイ科などいっぱい泳がせるタイプの魚であれば、追い回されても1匹あたりのあたりは小さくなるため混泳は全く問題ないのですが、カラシンでもそんなに数を入れないペンシルフィッシュとか、チェッカーボードシクリッドや育ってないアピストグラマなどの小さなシクリッドなどは相性が悪いです。
しかもと60cm水槽や45cm水槽でも5cmぐらいには普通に育っちゃうんでまぁ普通に悪さする前提で混泳させるのがベターであります。
個人的にはでかいシクリッドの水槽に放り込んでて、各々の水槽でアオミドロや黒ひげが目立ってきたら出張させて掃除させております。
そういう別の水槽で待機みたいなことができればサイアミーズフライングフォックスより使いやすいんですが、1つの水槽しか用意出来ない場合はサイアミーズフライングフォックスの方が温和なのでそっちが良いかもしれません。
(ただしサイアミーズフライングフォックスは成長が遅くてチビだと非力!)
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