ゴールデンデルモゲニーの特徴・飼育情報

ゴールデンデルモゲニー

学名
他の販売名
大きさ目安
5cm
飼育難易度

気をつけたい

適応水質
弱酸性中性弱アルカリ
水温目安
22~29℃(普通の熱帯魚)
繁殖難易度
性格
注意点あり
遊泳タイプ
水面直下を遊泳
群れやすさ
群れない
価格目安
300円~500円

目次




主な特徴

ゴールデンデルモゲニー」は白いサヨリっぽい見た目をした熱帯魚です。

その変わった見た目、温和で飼育が簡単、そして(ほぼ)水面下しか泳がないといった遊泳性質からコミュニティタンクの上層を泳ぐ個性のある魚として昔から人気があります。

一見白一色ですが、成長するとゴールデンという名に相応しくシッポに黄色や赤などの彩りが出て、より魅力的な魚に変化します。

サヨリと同じサヨリ科ではありますが、サヨリというよりはコモチサヨリのグループで親から稚魚が産み落とされるという面白い生態も持ちます。(卵胎生)

水面を泳ぐゴールデンデルモゲニーたち
ゴールデンデルモゲニーのメス飼い込むと鮮やかさが出てくる
上から見たゴールデンデルモゲニー上から見ると口は扁平な形をしていて、水面に落ちた虫などを捕らえやすくなっている

混泳・性格

同種以外には一切関心を持たず混泳に向いています。ただしゴールデンデルモゲニー同士で小競り合いをするのでこの点には注意します。

同種同士で争う面があり

ゴールデンデルモゲニーは基本的に温和なのですが、仲間同士でちょっとした縄張り争いを行う性質があります。

自分の近くに同じデルモゲニーがきたら「あっちいけ」をする程度ではありますが、意外にもデルモゲニーは弱いやつが追いやられて衰弱死ということが起こりやすいです。

死んだゴールデンデルモゲニー

大きな理由としてデルモゲニーは基本的に水面下しか泳がないので、おいやられたときの逃げ場所がないからだと考えられます。

「活動するのは水面下だけ」ということを念頭に入れつつ水槽サイズの割には少数程に留めたり、ウィローモスやマツモなどを浮かべて遮蔽場所を作ってやると良いでしょう。

遮蔽物を置かない場合は30cm水槽であれば数匹まで、45cm水槽であれば4匹程度までが1つの目安です。

エサ

人工飼料や冷凍アカムシなど何でも食べますが、基本的に浮上しているエサしか食わないのでこの点には注意しましょう。

浮くタイプのエサであれば基本的に何でも食べます。

どちらかというと顆粒状のエサよりかは柔らかいフレークフードの方を好んで食べるので「テトラミン」などがオススメです。

飼育ポイント・注意点

飼育は簡単な熱帯魚ですが、環境変化で弱りやすい面があるため丁寧な迎え入れが重要になります。

ゴールデンデルモゲニーは基本的には飼育しやすい熱帯魚でありますが、環境変化には弱い面があります。

入荷直後やお迎え時などに体力を消耗して死んでしまうことがありますため、購入する際はあまり痩せてないものを迎えたり、導入時の水合わせは慎重に行うほうがベターです。

一度環境に落ち着いてしまえば大丈夫で、大幅な水換えをしてしまっても構いません。

口のケガ

水面を泳ぐゴールデンデルモゲニー

あとは小さい水槽だとビビって急発進したときに壁にぶつけて細長い口をケガしやすいです。

小型種ではありますが最低でも30cm以上の水槽は用意するのが望ましいでしょう。(30cm水槽でもケガしていないか?の観察はした方が良い)

繁殖

ゴールデンデルモゲニーの繁殖は非常に簡単で、状態よく飼育できれば勝手に増えるレベルの魚です。

オスメスの見分け方

ゴールデンデルモゲニーのオスメスの見分けは容易で、尻ビレ(右下のヒレ)を見ればわかります。

オス尻ビレが小さくメス尻ビレが大きいです。

ゴールデンデルモゲニーの尻ビレオス
ゴールデンデルモゲニーのメスメス

また成長するとどちらも尻ビレに赤色が乗ってきますが、オスの方が赤みが強いのに対しメス赤が控えめで朱色です。

稚魚の誕生

ゴールデンデルモゲニーは卵胎生であり、健康にオスメスを育てていると勝手に稚魚が生まれてきます

ただし産まれてくる稚魚はとても小さく食べられやすいため、それを防ぐために出産前にメスを隔離する必要があります。

ゴールデンデルモゲニーと隔離箱

同じ卵胎生であるグッピーは明らかにお腹が大きくなりますが、ゴールデンデルモゲニーは「少しお腹が大きくなってきたかな?」程度で出産が始まるので、日頃から観察して隔離箱へのタイミングをしっかり見定めるのが重要です。

産まれてきた稚魚は口が小さく生まれたてのブラインを食べられませんので、初期エサとしては細かくすり潰したパウダー状の人工飼料を与えます。(もちろん用意できるならワムシやインフゾリアが良い)

ゴールデンデルモゲニーの稚魚たちこんな感じのが産まれてくる
ゴールデンデルモゲニーの稚魚曲げガラスで歪曲してるけど稚魚横から

口が小さいことと水質悪化に弱い以外はグッピーの稚魚と同じです。

個人的な所感

ゴールデンデルモゲニーのオス

ゴールデンデルモゲニー」、昔からの定番種ですがずっと「何がゴールデンなんだ?」と思っていました。

発光バクテリアの種類によって、昔流通してたのは黄色にキラキラに輝いてたのかな?とも思っていましたが、安く売られていたのを機に育ててみると納得。

大きくなるにつれ、尾ビレ・背ビレに鮮やかな黄色が入り名の通りゴールデンになります。その上赤色も入ってカラフル。
(売り場でこんな色してたらもっと人気でるんだろうなぁ・・・と)

ゴールデンデルモゲニーのメス若いのは白一色だが・・・
ゴールデンデルモゲニーのメス大きくなるにつれに各ヒレに鮮やかな黄色・赤が出てくる。
これはメスだからオスはより鮮やか

ゴールデンデルモゲニーは元になった魚をたどれば汽水域にも棲んでいる種で、汽水域のタンクメイトとしても面白そうな魚です。

海外では「Wrestling halfbeak」とも呼ばれ直訳すると「レスリングサヨリ」。

オス同士の縄張り争いの際、顎をくわえてロックをかけるのでそれがレスリングに見えることからそう言われるそうです。
(僕は水槽内で見たことはありませんが、してたのかも・・・?)

あと個人的に眼が死んでる魚としてナンバーワン。

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