アフィオセミオン・ガードネリィの特徴・飼育情報(フンドゥロパンチャックス)
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アフィオセミオン・ガードネリィ
簡単
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ |
主な特徴
「アフィオセミオン・ガードネリィ」および「フンドゥロパンチャックス・ガードネリィ」は、カラフルで非常に美しい卵生メダカの一種です。
メスは地味ですがオスは非常に派手であり、原色に近い赤・青(緑)・黄色のど派手なカラーリングでまさに生きる宝石。
卵生メダカは派手で魅力的な魚が多いものの値段が高い傾向があるのですが、ガードネリィは東南アジアで大量に養殖されているので非常に安いです。(800円ほど)
なお分類の見直しにより「フンドゥロパンチャックス・ガードネリィ(Fundulopanchax gardneri)」となったのですが、昔から定番過ぎて今なお日本のショップでは「アフィオセミオン・ガードネリィ」の名前で販売されています。
YOUTUBEの動画
YOUTUBEで掲載されているアップロード動画の中から、魚が分かりやすいものを紹介します。
混泳・性格
混泳は十分可能ですが、魚種によってはヒレを攻撃します。
ガードネリィは他の魚のヒレを攻撃する性質があり、特に「グッピー」「ベタ」「小型シクリッド」などの泳ぎが下手なトロい魚などは混泳には適しません。一緒にすると深刻なケガまではいきませんがヒレがやられる傾向があります。
対してテトラ類・ラスボラ類など動きが早い魚には全くの無関心であり、自分より大きい魚に攻撃したりすることもないので、総じて混泳は(まだ)させやすい熱帯魚でしょう。当然ながらコリドラス・プレコ類なども混泳相性が良いです。
攻撃性は同種のオス同士で最も高くなりますが、水草など逃げれる場所があれば複数匹飼育も十分可能です。(よほど小さい水槽でもなければ)
エサ
何でも食べます。
エサは選り好みせず、割とどのようなエサでもバクバク食べます。
強いて言えば、口の形が水面に浮いたものを食べるのに特化していますので浮上性のエサが良いでしょう。市販されているエサはコリドラス用フードでもない限り多少は浮きますので、まぁ要するに何でも良いです。
飼育ポイント・注意点
丈夫な熱帯魚です。飛び跳ねやすいので、水槽フタは必ず設置しましょう。
丈夫な熱帯魚であり、基本的に熱帯魚を飼える環境さえ整っていれば十分飼育可能です。
ただし簡単に水面から跳ねますので、必ず水槽フタを設置して下さい。
高水温に弱い
本種は高水温に弱い面があります。
27度程度であれば全く問題はありませんが、高水温が長く続くと死にますので、もしエサ食いが悪い場合は水温を見直してみましょう。
繁殖
繁殖は非常に簡単です。
ガードネリィは繁殖が非常に容易であり、基本的に成熟したオスメスがいて水草などの産み場があると勝手に産卵するほどです。
産卵から孵化まで
産卵場所としては水草やアクリル毛糸の束などが適しており、そのような場所を用意すれば定期的に産卵します。
卵は逐次取り出して小さな水槽やサテライトなどの隔離ケースに入れ、他魚から食べられないようにすると良いです。
孵化は遅く2週間~数週間ほどかかりますが、孵化率は100%ではなくずっと稚魚の発生が進まない卵も多少混ざります。
稚魚の育成
産まれてきた稚魚は、孵化したばかりのブラインシュリンプを与えて育成します。ある程度成長したら細かくした人工飼料や稚魚用飼料なども与えます。
1ヶ月で雌雄の判別がつくほど成長が早いので、成長させる楽しみはかなり感じられるでしょう。
なお水草が多い水槽など環境によっては上記のケアを必要とせず、勝手に増えていることもあります。とはいえ混泳水槽だと卵/稚魚が他魚に食べられやすいですし、何より卵から育てるのは楽しいので是非とも育ててみて下さい。
その他・補足情報
「ゴールド」タイプがある
本種は体色が黄化したゴールドタイプがあり、「アフィオセミオン・ガードネリィ”ゴールド”」などの名前で売られています。
飼育は同様ですが、こちらは東南アジア養殖ではなくヨーロッパ圏から輸入されるので価格は高めです。(5,000円ぐらい)
半年魚
卵生メダカは乾季になると水が干上がってしまう過酷環境に生息するものがいて、そのようなタイプは卵を水上げして一定期間管理しないと孵化しません。
1年でライフサイクルが回るため「年魚」と呼ばれ、ノソブランキウス属やオーストロレビアス属などがこのタイプになります。
対してフンドゥロパンチャックス・ガードネリィは「半年魚」と呼ばれ、これは卵をそのまま水中に入れ続けても、水上げして管理してもどちらの方法でも孵化するタイプです。
ただ水中に入れ続けた卵は稚魚が発生しないことが多々あるので、もしかしたら水上げ処理を行ったほうが孵化率が高いのかもしれません。
環境により色が変わりやすい
ガードネリィは環境で体色が変わりやすく、同じ個体でも「黒っぽくて暗い環境」「ライトで明るい水草水槽」など環境が変われば印象が変わる傾向があります。
以下は別個体に見えますが同一個体です。(水草水槽入れたら急に赤みが強くなった)
文献・インターネットでガードネリィの写真を調べると、赤っぽい個体、青色っぽい個体、緑っぽい個体色々ありますが、地域変異だけではなく周りの色によって変わる場合もあることは覚えておくと良いでしょう。
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