ガラ・スピロータの特徴・飼育情報
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ガラ・スピロータ
気をつけたい
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
○ | ◎ | ◎ |
主な特徴
「ガラ・スピロータ」はドクターフィッシュと同じくコイ科ガラ属の熱帯魚。
身体はグレーっぽい色をベースとし、黒っぽいスポット模様が横に並んでおり渓流魚のような体色が特徴的です。
成魚と若い個体では体の模様は異なり、若魚は横一線の黒いライン模様をしています。
食性は藻類含む雑食性で、水槽内でも石や流木などについた藻を食べている様子が観察でき、特に他の藻類食性の魚が食べたがらない「黒ひげ状のコケ」もよく食べることは特筆ポイント。
食べるコケ・藻
茶ごけ |
4
|
---|---|
糸ゴケ, アオミドロ |
?
|
緑のスポット状コケ |
0
|
黒ひげ状コケ |
3
|
藍藻, シアノバクテリア |
0
|
短くフサフサのコケ |
?
|
特筆したいのが「黒ひげ状のコケ」を食べること。
黒ヒゲ状のコケはコケを食べる主要な掃除屋さんが食べないことから、駆除が非常に厄介なコケの1つですがガラスピロータはこの厄介な黒ヒゲを結構食べてくれる貴重な魚です。
成長すると黒ひげゴケを食べる能力はやや落ちますが、それでも黒ひげを食べる能力はかなり高いです。
混泳・性格
小さい頃はとても温和でありますが、成長すると同種や同じ大きさの魚で遊泳層が被っている魚を追い払う動作が見られます。
ただしボロボロになるまで追い回したり攻撃することはなく、あくまであっちいけといなす程度でケガさせてしまうほど荒い魚ではありません。
それに小型魚や自分よりずっと大きい魚には無関心なので混泳に向いた熱帯魚ではあります。
ただ狭い水槽で似たサイズ感の魚が追い回されて最悪飛び出し・・なんてこともあるので今いる水槽の魚との相性および水槽サイズには気をつけたいところ。
飼育ポイント・注意点
新しい水を好む魚であるため、定期的な水換えが飼育のポイントになります。
水槽サイズや収容数にもよりますが2週間に1回程度の水換えでも構わないため、定期的な換水を行うようにしましょう。
(過密であればより水換えをすること)
飛び出しに注意
驚いた時などに水面からジャンプすることがあるためフタは絶対しておいた方が良いです。
エサ
エサは藻・コケの他、何でも食べます。
コケが無くなっても人工飼料などもよく食べますので、餓死してしまうことは無いでしょう。
個人的な所感
種として記載されたのが2004年(Garra spilota Kullander & Fang, 2004)という比較的新しいガラ属。
ガラ属といえばみんな知ってるドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)の仲間であり、鑑賞魚としては他にもパンダガラがいるグループですね。
小さいのを複数匹飼っている水槽に手を入れると、ドクターフィッシュみたいに角質を掃除しにきます。
黒ひげをよく食べるとのことで試しに購入してみたのですが、これが本当に黒ひげを食う魚でした。
黒ひげがボサボサ生えてきたな~っていう水槽に入れたら、少しずつなくなっていき見事に綺麗に!
サイアミーズフライングフォックス以外にも「黒ひげを食べます」って売ってる生き物ってまぁ色々あるんですが、そいつらっていざ導入してみても全然食わないのが割とお約束だと思うんです。
(アルジーライムシュリンプとか)
なのでこいつもあまり期待していなかったんですが、良い意味で期待を裏切ってくれましたね。
その後は長い間、黒ひげ全く見ないっていう状況を保ってたんですがデカくなるとコケを食う能力が落ちるらしく、アダルトサイズになれば小さな黒ひげの生え塊がチラホラ残る感じに。
それでも90cmにアダルトサイズのやつ1匹で滅茶苦茶黒ひげが抑えらている状況でありますのでこの子はかなり優秀な黒ひげイーターだと感じますね。
(能力が落ちているのではなくて身体がデカいと小さい黒ひげ食いにくくなってるだけなのでは?とも考えています)
個人的にはフライングフォックスより食う感じがありますので、見かけたら黒ひげ掃除隊として持っておくと色々良いかも知れません。
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