ミナミヌマエビの飼育情報。食べるコケや飼育のポイントとか
更新:
ミナミヌマエビ
気をつけたい
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ |
大きさや性格などの基本情報
ミナミヌマエビは最大体長2cmほどの小さなエビです。
日本にも生息しているため寒い地方を除き、冬でもヒーターで加温する必要がありません。
草食性よりの雑食性でエサの他に魚のフンや小さな微生物、コケなどを食べています。
コケを食べる性質があるため、水槽ではコケ取りとして知られています。
エサについて
水草水槽の場合はエサとなる微生物たちが多く、コケも生えてくるため特に与える必要はありません。
簡素な水槽の場合でコケが生えていない場合は魚のエサやエビの餌を与えると良いでしょう。
与えるエサは必ずしもエビ用のエサである必要は無く、金魚のエサやザリガニのエサなど沈下性のものであれば何でも食べます。
水温について
目安としては10度~27度が理想です。
寒冷地を除いて冬場は無加温でも飼育でき、氷が張らない程度なら大丈夫です。
(そもそも日本にも生息しているものがいますので・・)
ただし夏場は厳しい施設。
30度程度なら維持可能ですが、それを超えると湯でエビになってしまうことも。
食べるコケの種類
ミナミヌマエビが食べるコケは「茶苔」、「モワッとしたコケ(アオミドロ)」、「短いフサフサしたコケ」です。
それらは水槽で生えやすいコケたちで、ミナミヌマエビを入れると効果があります。
逆に食べないのは「ベッタリとつく藍藻(シアノバクテリア)」、「黒髭状のコケ」、「緑の斑点状のコケ」です。
他に食べるモノが無ければ藍藻・黒髭も食べることがありますが、期待は出来ません。
それらが生えても大抵微生物やソイルから出る成分を食べてます。
茶苔:◯ →MORE
アオミドロ:◯
フサフサしたコケ:△ →MORE
藍藻:× →MORE
黒髭:△ →MORE
緑斑点状ゴケ:× →MORE
またヤマトヌマエビより水草を食害する可能性が低いので、ロタラやブリクサなどが植えられている場合ではミナミヌマエビのほうがオススメです。
混泳、他の魚との組み合わせ
ミナミヌマエビは魚を襲って食べてしまうことは無いためどのような魚とでもケンカすることはありません。
ただ魚のほうがエビを食べてしまうことがあるので、口が小さくエビを襲いにくいメダカやテトラの仲間が混泳には向いています。
逆に金魚やシクリッド、フグなどのエビが好物な魚は探し回ってミナミヌマエビを食べてしまうので混泳には適していません。
ただし、生まれたての稚エビはどのような魚でも食べてしまうので、小さな魚と一緒にする場合でも隠れ家を設置したりして避難場所を作ってあげると良いでしょう。
飼育のポイント
ミナミヌマエビは丈夫なエビではありますが、始めてだと失敗することも。
飼育に関して抑えておくポイントを解説していきます。
導入時は慎重に
ミナミヌマエビは魚と比べて体力が無いので導入時の運搬と環境が変わったことによる体力低下で死んでしまうことがあります。
ミナミヌマエビを購入したらできるだけショックを与えないように直帰します。
輸送時間が長ければ長いほど導入時に死んでしまうエビを減らすことができます。
水槽へ入れる際も必ず水合わせ を行って、ショックを緩和することが必要です。
要するに30分袋のまま水へ浮かべた後、袋の水1/3と飼育水を入れ換えて30分待つ作業を何度か繰り返して導入します。
こうすることで急な環境の変化による体力の消耗を防ぐのです。
とはいえ体力が少ない生き物なのでどんなに頑張っても全体のうち一部が死んじゃうこともあります。
高水温を避ける
ミナミヌマエビは低水温には強いのですが高水温には弱い生き物。
特に夏場は30度を超えることがありエビには厳しい季節です。
30度ぐらいなら未だマシなのですが、それを超えると赤くなり完全に茹でエビとなってしまいます。
水槽用の冷却ファンや部屋のクーラーを利用して30度を超えないようにするのが飼育のコツです。
そのほか高水温時はエアーレーションを行って少しでも水中が過ごしやすい環境にするのも効果的です。
水草についている農薬に注意
またエビは薬に弱いという性質があります。
市販されている水草には農薬が僅かながら残っている場合があり、魚には害は無くともエビは死んでしまうほどの毒性があります。
特にPOT売りや束売されている安い水草は要注意。
農薬を使っているため安く育てられるという背景があります。
水草を導入する際は必ず無農薬と謳った水草や培養カップに入った水草を使いましょう。
もちろん農薬のみならず、魚用の治療薬にも弱いので注意が必要です。
繁殖について
ミナミヌマエビはヤマトヌマエビと違い、水槽内で簡単に増やせるエビです。
卵は大きく生まれた稚エビもそれなりのサイズがありますので、エビに適した環境を維持することで勝手に増えていきます。
水草を多く繁茂させる
ミナミヌマエビを増やすためのポイントとして水草が多く茂っている環境であればとても増えやすくなります。
水草が多いと隠れ家が多くなるというのもありますが、稚エビのエサとなる小さな微生物が湧きやすく殖えるのに適した環境になるのです。
ソイルのほうが増えやすい
ソイルは栄養が多くてコケが生えやすいのですが、それはエビにとって食べるものに困らないという環境です。
富栄養環境になりやすいソイルは小さな微生物も増えやすく、尚更エビに適した環境を作ることができます。
エビに適した水質にする作用もあり、エビに特化したソイルもあるほど。
まとめ、個人的な所感
ミナミヌマエビはヤマトヌマエビと並んでとても親しまれている生物です。
エビというと気弱なイメージがありますが一度水槽に馴染めばあまり心配することは無く、正しい環境で飼えば物怖じする必要はありません。
いつの間にか水槽で増えた小さなエビが見つかります。
またミナミヌマエビの仲間であるカラフルなエビも売られており、飼い方については全く同じです。
(レッド、イエロー、ブルーなどのチェリーシュリンプとか)
是非飼育・繁殖にチャレンジしてみて下さい。
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この記事へのコメント
めだかをいただいて、水槽で飼いだしましたが水槽の中が白い糸のようなものがじきに発生します。
どうしたら、いいのか素人にはわかりません。
>>1
ミズミミズではないでしょうか?
個人的には放置してますが、気になるようでしたらハニードワーフグラミーなどが好んで食べるので入れてみてはいかがでしょうか。^ワ^