エンゼルフィッシュの飼育情報。種類や混泳、飼育ポイントなど!
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エンゼルフィッシュ
簡単
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
◎ | ◎ | △ |
主な特徴
「エンゼルフィッシュ」は三角形を横にした形が特徴的な熱帯魚です。
ネオンテトラやグッピーと並んで超定番の熱帯魚で、「丈夫」・「安い」・「綺麗」が揃った知名度バツグンのスターフィッシュ。
大きさは10cmぐらいと中型の熱帯魚で、水槽に入れるとまさに主役級です。
昔から親しまれた熱帯魚であり、小型水槽が主流になった今でも多く流通がある人気種。
今でなお改良品種が続けられており、「プラチナエンゼル」や「マーブルエンゼル」、「コイエンゼル」など様々なバリエーションが日々入ってきています。
※バリエーションは後ほど紹介します。
また厳密に言うとエンゼルフィッシュには「スカラレ種」、「デュメリリィ種」、「アルタム種」の3つがあるのですが、単にエンゼルフィッシュと言うとほぼスカラレ種のコト。
本記事でも一般的なエンゼルフィッシュであるスカラレ種について解説します。
(デュメリリィ・エンゼル、アルタム・エンゼルと区別されレア種!)
エンゼルフィッシュの種類・バリエーション
エンゼルフィッシュには様々な改良品種があります。
全ては紹介しきれませんが、代表的なものからいくつか紹介します。
通常タイプ
体色が銀ベースで3本のラインが入るのが通常タイプで、単に「エンゼルフィッシュ」と表記されて売られているのはこのタイプが多いですね。
通常タイプというとレア感が無いように思えますが、定番だからこその良さがあります。
白い体に入る縦の黒ラインはまさに熱帯魚といった風貌です。
プラチナエンゼル
「プラチナエンゼル」は名前の通り真っ白で美しいタイプ。
新しい種類ではありましたが、白銀の白はまたたく間に広まり、今では定番種の1つ。
よりエンジェルの名に相応しい熱帯魚です。
ブラックエンゼル
逆に全身が黒い「ブラックエンゼル」です。
身体が黒いだけでなく目も赤い個体が多いので、漆黒の黒に紅い目はとてもカッッコイイです。
身体の黒さや目の赤さなどは個体差がありますので、より良い個体を求めるのも一興。
あと単色のエンゼルということもあり、シルエットもキレイな子を選ぶのがオススメです。
トリカラーエンゼル
頭部に黄色が入り、黒のまだら模様が入るのが「トリカラー」です。
白黄黒の3色は非常に派手でエンゼルフィッシュの定番カラー。
成長すると紋様が変化することも多く、育てる楽しみもあります。
ショップによっては「マーブル」や「ミックス」として売られていることもありますので、よーく見てみると気になる個体と出会えるかもしれません。
ブラッシングマーブルエンゼル
トリカラーのうち黄色が出ない、白と黒のまだら模様のタイプは「マーブル」。
鱗が反射せずに透き通っているのは「ブラッシング」と呼ばれるもの。
そして両者の特徴を持つマーブル模様で鱗が透き通っているタイプが「ブラッシングマーブル」です。
通常のエンゼルフィッシュは鱗がキラキラ反射するタイプなのですが、ブラッシングエンゼルはそれが無く非常に涼しげな見た目をしているのが魅力ですね。
マーブルタイプなので成長によって模様が変化するのも面白いポイントです。
ダイヤモンドエンゼル
「ダイヤモンドエンゼル」は鱗がギラギラ光るタイプ。
鱗が特殊な形状になっており、光を良く反射する改良品種です。
「ダイヤモンド」は鱗がそのような形状のエンゼルに付く名前で、「トリカラーダイヤモンド」や「プラチナダイヤモンド」、「マーブルダイヤモンド」などの種類があります。
ブルーエンゼル
パッと見は通常エンゼルのようなのですが、うっすらメタリックブルーが入るのが「ブルーエンゼル」。
他のバリエーションと比べて際立った派手さはありませんが、エンゼルフィッシュ本来の黒ボーダーがあって本来の持ち味を活かした魅力的な改良種です。
最近出てきた種類ではありますが、やっぱり本来のエンゼルらしさがあって良いですね。
ギアニンズコイエンゼル
「ギアニンズコイエンゼル」は「トリカラー」のように黒黄白のカラーで、かつ鱗が透明鱗の透き通ったエンゼルフィッシュです。
最近見かけた新しい品種ですが、人気のようでちょくちょく見かけるようになりました。
個人的には「ブラッシングトリカラー」という名前のほうがしっくりきます。
「ギニアンズ」としても売られる場合がありますが、誤用で正しくは「ギアニンズ」です。
混泳について
シクリッドの中では比較的温和でありますが、平和主義者ではありませんので「少し気をつけたい」というトコロ。
幼少期はテリトリーを持ちませんが、大きくなるとテリトリー意識が高くなり他の魚を追いやったりし始めます。
同シクリッドやグラミーなどのアナバスなど習性が近い魚が侵入すると追いやろうとする傾向が高いです。
ただネオンテトラやコリドラス、コイ科の魚など全く異なるタイプの魚であれば、「シッシッ!」と軽く払う程度でほぼ無関心。
エンゼルフィッシュを主役にしている限りは問題にならないと思います。
(7cmを超えてきたあたりぐらいからじゃないと縄張りを持ちませんし・・・)
同シクリッドやアナバスなどの習性・分類が近い魚だといずれトラブルになりやすいということは覚えておきましょう。
どうしても一緒に入れたい場合はしっかりと広い水槽にするなどの工夫を行ったほうが良いでしょう。
あと全ての魚に言えますが口に入るものは何でも食べますので、口に入るような小さな魚とは混泳できません。
ペア成立に注意
あと複数匹飼っていると簡単につがい(ペア)になりますが、つがいになると他の魚を追いやり始めるのでその点も注意したいトコロ。
特に3匹が一番危なく、ペアが成立すると残り1匹が集中攻撃を受けることになります。
もし小さな水槽で少数で飼うなら2匹までが個人的にはオススメですね。
飼育ポイント・注意点
エンゼルフィッシュは「安い」・「丈夫」・「綺麗」が揃ったとても丈夫な魚。
飼育する上では特に注意することはなく、熱帯魚を飼える環境であれば全く問題はないでしょう。
水面のエサだろうが沈んだエサだろうが何でもバクバク食うのでエサに関しては特に気にしなくても大丈夫です。
水槽サイズ
エンゼルフィッシュは最終的に10cmを超えてきますので、それを考えるなら最低でも45cmクラスがオススメ。
45cmなら2匹までが丁度良いかなぁと思います。
とはいえ小さな水槽だと成長が抑えられますし、30cmぐらいの水槽でも十分飼えます。
横36cm・高さ40cmくらいの水槽で繁殖まですることができました。
とはいえ大きくなってくると手狭になるので、成長を見越して45cmのハイタイプあたりが個人的にはオススメですね。
繁殖
ペアで状態良く飼育していると簡単に卵を生みます。
産卵自体は簡単なのですが、他に魚が多かったり、水槽が人通りの多いトコロに置いているなどストレスがかかる環境であれば数日で親が卵を食べてしまう傾向があります。
もし増やしたいのであればペアの2匹のみ、または他の魚をグッと少なくし、ストレスがかからない環境を用意してあげましょう。
ガラス面にも生むことはありますが、狙うのであれば流木やディスカス用の産卵床を置いてあげるのがオススメです。
孵化してしばらくはヨークサック(栄養)がついていますので、それが無くなりそうになったらブラインシュリンプを孵化して与えて下さい。
個人的な所感
エンゼルフィッシュといえば昔から定番の熱帯魚で、逆にコアな熱帯魚ファンほど飼わなかったりするもの。
しかしながらスターフィッシュにはスターフィッシュなりの理由があり、よーく見てみると「あっ・・いいかも・・。」と思ってしまう熱帯魚です。
性格は「荒い」とも「温和」とも表現されますが、しっかり相性を考えて飼えば温和、相性を考えないでペアを成立させれば荒い、という風に捉えれば良いと思います。
安価で多く出回っているので、もし気になる個体を見つけたら思い切って水槽の主役にしてみるのがオススメです!
繁殖させて楽しむのも簡単ですよ!
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この記事へのコメント
ブルーエンゼルフィッシュイイねぇ