セルフィンプレコの特徴・飼育情報
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セルフィンプレコ
簡単
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ |
主な特徴
「セルフィンプレコ」は南アメリカ原産の熱帯魚で、アクアリウムでは最も優れたコケ取り魚として知られる魚です。
吸盤状の口でガラスや石などに張り付き、表面についたコケをペコペコなめ取り、多くのコケをあっという間に平らげてくれます。
また「セイル」は船・イカダの帆の意味で「フィン」はヒレを表す通り、成長すると帆船のような大きな背びれとなるのも魅力の1つ。安価なコケ取り魚として軽視されがちですが、育て上げられた本種は非常に素晴らしい熱帯魚です。
「ネオンテトラ」と同じく、比較的どのショップでも取り扱われてる定番の熱帯魚でありますが、野生下での最大全長は50cmを超え水槽内でも25cm~40cm程となり成長スピードも早いので、この点には必ず注意して下さい。
(60cm水槽でも25cm程にはなり、水槽内をかなり圧迫しますので・・・)
YOUTUBEの動画
YOUTUBEで掲載されているアップロード動画の中から、魚の種類があっていて特徴が分かりやすいものを紹介します。
食べるコケ
本種は昔から最高のコケ取りとして知られ、2024年なお変わらず最強です。
茶ごけ |
4
|
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糸ゴケ, アオミドロ |
4
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緑のスポット状コケ |
3
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黒ひげ状コケ |
0
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藍藻, シアノバクテリア |
0
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短くフサフサのコケ |
–
|
藻類とは異なる藍藻(シアノバクテリア)と、固く根を張る黒ひげ以外は1~2晩でモリモリ食べてくれます。
(水草の縁に生えてくる短くフサフサしたコケは水草ごと食べてしまうので、空欄にさせていただきました)
混泳・性格
プレコ以外であれば温厚であり、ほとんどの魚と混泳可能です。
基本的にガラスや岩などに張り付いて動かないため、他魚に悪さをするということは基本的にありません。
ただし育った個体はディスカスやポリプテルスなど粘液を出すような魚を舐める個体が多くなるで取り扱いには注意します。
ポリプテルスは舐められようとすると泳いで逃げますが、上にでかい魚(アロワナやダトニオなど)がいればポリプはビビッて動かなくなるため、特に混泳水槽では被害が出やすいです。
プレコ同士との混泳は避けておく
セルフィンプレコは育ってくると縄張り意識が強くなり、他のプレコをかなり追いやって攻撃する性質が出てきます。
体格差があると全く相手にしなかったりしますが、同体格のプレコはヒレなどをボロボロにされ、ストレスに弱いプレコはうつ病にさせて殺すこともありますので、基本的にはプレコ同士との混泳は避けた方がベターでしょう。
(タフなプレコであれば、多少のケンカには目をつむったり、バチバチにケンカさせて上下関係を分からせるのも手なので不可という訳ではありません)
セルフィンプレコ、バトル pic.twitter.com/8EDqyUNMUd
— ジュン@アクアハーミット (@junwtdg) December 2, 2024
エサ
コケから人工飼料まで何でも食べます。
コケのみを食べる魚ではなく、人工飼料からアカムシまで何でも食べますのでエサに関しては困りません。
エサの匂いがすれば積極的に前に出て食べようとする図太さもありますので、エサに関しては心配しないで良いでしょう。
お腹が空くと硬いアヌビアスもかじってしまうので、場合によっては沈下する粒タイプの人工飼料を与えるのも手です。
飼育ポイント
特にありません。非常に丈夫な熱帯魚です。
非常に丈夫な熱帯魚であるため、熱帯魚を飼育する最低限の環境さえあれば大丈夫です。
繁殖
可能ですが、一般的な家庭内では困難です。
東南アジアでは盛んに養殖繁殖が行われていますが、一般家庭の水槽だと困難です。
繁殖が可能になるサイズまで育てると40cmほどとなりますが、縄張り意識の強い本種を複数匹入れれるような巨大水槽が用意できないからです。養殖は基本的に大きな池・タンクを用いられていますので、一般家庭では不可能と考えたほうが良いでしょう。
その他・補足情報
成長速度もサイズ感も要注意
最強のコケ取りですが、水槽サイズに対する最終サイズ比率も大きく、成長が早いことはネックです。
60cm水槽でも1年ほどあれば15~20cmほどには成長でき、水槽の主役がセルフィンプレコになりやすいので注意して下さい。
(45cmキューブ水槽)
ただ中~大型個体は大型魚愛好家に需要がありますので、最大サイズを知らず購入してしまって困った場合は懇意にしているショップに相談してみたり、ジモティーなどの譲渡サイトで引き取り手を探してみると良いかもしれません。
お腹が減ると水草は食べます
コケやエサが枯渇した場合、水草もモシャモシャ食べますので水草水槽には向いていません。育った個体はアマゾンソードやアヌビアスも削って食べるほど貪欲です。
プレコを定番にした名・熱帯魚
コケを食べるプレコというのはプレコ全体の一部分であるものの、セルフィンプレコ(それとヒポプレコ)が非常に多くコケ取り魚として流通したことにより、「プレコ=コケ取り」のイメージを良くも悪くも定着させてしまった存在です。
プレコ全てがコケ取りではなく、むしろコケをよく食べるのはプレコ全体の一部のみなのでそう認識している場合は認識の是正を行いましょう。
とはいえセルフィンプレコは「プレコ」というキーワードを広く浸透させたことも事実なので、ネオンテトラと並んで熱帯魚史に欠かせない存在です。
ネオンテトラと同じく定番すぎてアクア中級者からは見向きもされませんが、魚の魅力は相当高いので、マニアになるとセルフィンプレコに戻って来たりしますね。
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