ウッドキャットの特徴・飼育情報

ウッドキャット

学名
Trachelyopterus fisheri (Eigenmann, 1916)
他の販売名
大きさ目安
15cm
飼育難易度

簡単

適応水質
弱酸性中性弱アルカリ
水温目安
22~29℃(普通の熱帯魚)
繁殖難易度
狙える
性格
温和な平和主義者
遊泳タイプ
中層をよく泳ぐ
群れやすさ
条件があえば群れる。広い水槽が必要で、60cm程度の水槽では群れ感を感じにくい。
価格目安
1,500~3,000円

目次

主な特徴

「ウッドキャット」は、木のような体色が特徴のナマズです。

外見からして流木に擬態していると考えられ、非常にユニークな熱帯魚。特にオスは背びれが折れ曲がり顔も平たいため、更に奇妙です。

レオパードウッドキャットなど名前に「ウッドキャット」が入るナマズは他にも複数いるのですが、多くが流木や木の洞・落ち葉などに隠れてジッとしている性質のものが多い中、本種はとりわけ夜間によく泳ぐ性質を持つナマズです。

本種は現地採取された個体だけではなく、東南アジアで養殖化された個体も多く流通します。珍妙な見た目にも関わらず安くて飼いやすく、熱帯魚入門種であることも本種の魅力と言えるでしょう。

YOUTUBEの動画

YOUTUBEで掲載されているアップロード動画の中から、魚の種類があっていて特徴が分かりやすいものを紹介します。

混泳・性格

基本的に温厚で混泳向きの魚です。

混泳するウッドキャット

(夜間に)よく泳ぐ魚であるため他魚や、同種を少し追いかける素振りはありますが温和な魚です。

ナマズということもあり流石にネオンテトラなどの小魚は好んで食べますので、最終サイズは意識して混泳魚を選択して下さい。

例えばメチニスなどの平たいカラシンや、攻撃性の高くない中型以下のシクリッド、生息域の違う夜型のナマズなどは相性が良いでしょう。

エサ

何でもよく食べます。

エサを食べようとするウッドキャット
昼間でもエサをやると出てくる。

沈下性のエサであればほとんど食べてくれます。

もし購入直後などで食い付きが悪ければ、匂いの強い「ひかりクレスト キャット」などの製品を使うと良いでしょう。

飼育ポイント

特にありません。非常に丈夫な熱帯魚です。

非常に丈夫で飼いやすい熱帯魚であり、魚を飼育できる最低限の環境さえあれば飼育可能です。

あと肌質的に白点病が出やすいので、日頃からしっかり観察しておくこと。発見次第早めの対処が必要です。(薬はメチレン系規定でOK)

繁殖

十分狙えます。

本種は東南アジアで安定的に養殖されている上、愛好家が水槽内で繁殖させたという話を度々聞きます。

よって繁殖はさほど難しくないと考えられます。(当写真の個体も交尾行動は見られましたが、残念ながら産卵にはいたりませんでした)

雌雄の判別

オスは背びれがいびつに折れ曲がる形をしており、あとは尻ビレ前部のヒレが短く最前部は飛び出す形をしています。

対してメスはそれらの特徴がなく、体が太く大きいのが特徴です。

繁殖行動

本種は放卵と同時に放精する魚ではなく、産卵前に交尾し受精させた上で産卵を行うタイプの魚です。

交尾はオスが、メスの胸ビレあるいは腹部に噛みついた上で、背びれを使って体を固定し交接にいたります。YOUTUBEで近縁種の交接模様がアップロードされていましたので、以下に紹介します。

その後上手くいけば、数週間~数か月の期間を経て産卵に至るようです。

その他・補足情報

エサ食いが遅い混泳魚がいる際のワンポイント

本種はエサ食いが早く食べまくるので、先に金魚のエサなど低カロリーなエサを与えておくと混泳魚にもエサを行き渡らせやすくなります。

エサ食いが遅い混泳魚がいる場合は、金魚のエサに餌づけて活用してみて下さい。

売り場にはオスが少ない

見栄えのする雄から売れていくため、売り場にメスしかいないことが珍しくありません

ただし背びれが伸びていない若い個体であれば、尻ビレからオスの特徴が出始めている個体がまぎれていることもあります。必ずチェックしてみましょう。

ウッドキャットの雌雄判別(尻ビレ)

オスは入手が少し難しいですが、前述の通り繁殖行動自体には出会える機会が多い魚ですので、メスを多く揃えて産卵を狙うのもオススメです。
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謝辞:本記事は「筋金入りの熱帯魚マニア」であるパーさんに直接話を伺って作成致しました。この場も借りてお礼申し上げます。

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