パンダシャークローチの特徴・飼育情報。難しい本種の飼育ポイントは

パンダシャークローチ

学名
他の販売名
大きさ目安
5cm
飼育難易度

難しい

適応水質
弱酸性中性弱アルカリ
水温目安
22~29℃(普通の熱帯魚)
繁殖難易度
性格
温和な平和主義者
遊泳タイプ
地面や流木・ガラスなどに貼り付く
群れやすさ
群れない
価格目安
1500円~2500円

目次




主な特徴

パンダシャークローチ」は細長く白い体に黒い縦ラインが特徴的な熱帯魚。

地面や流木などに貼り付き、模様と小ささから可愛らしいため人気がある魚です。

コイ・ドジョウの仲間で、渓流や流れの早い小川に棲む「タニノボリ」グループに属しており、細長く流線型の身体は流れの早い水に適応した姿。

模様はおよそ同一ですが、黒バンドが乱れたり、一部欠如していたり個体差があります。

売られている小さいのはとても白黒がハッキリしていますが、大人になるにつれコントラストは弱まり模様も乱れてぼんやり体色に変化します。

石に張り付くパンダシャークローチ小さいうちはハイコントラストだが・・
パンダシャークローチ大きくなると模様薄れて乱れる

性格・混泳

とても温和です。

他の魚への攻撃はもちろんのこと、同種同士の争いも基本的にしません。

他の魚がいることでの拒食もなりにくいですね。総じて混泳向き。

飼育ポイント・注意点

パンダシャークローチの飼育は難しい部類です。

しっかりポイントを抑える必要がある上、それを抑えた上でもある程度は死んでしまう魚になります。

定期的な水換えは必須

壁に貼り付いたパンダシャークローチ

最も重要なのが定期的な水換えが絶対に必要なこと。

タニノボリ科のグループであり、タニノボリは流れが強い川(渓流)で石に貼り付いて生活している魚です。

常に新しい水が流れてくる新鮮な水の中で暮らしているため、こまめな水換えにより新鮮な水を再現する必要があります。

最低一週間に1/3ほどは換水するように心がけましょう

水換え頻度が2週間に1回とかの場合、すぐに死にはしませんが半年程度で死んだり長生きはしません。
(量より頻度が大事です)

高水温

クーラーファン

流れが強い川は暑い季節でも、常に新鮮な水が流れていることにより熱くならず冷たいです。

そのため高水温には弱い面があります。

27度を越えるようでしたら水槽用クーラーファンを取り付けるようにして、25度台以下を心がけましょう

入荷直後は死ぬ魚

壁に張り付くパンダシャークローチの幼魚これが良く死ぬ

一番厄介なのが、お店に入荷されたばかりの状態から絶対に一定数は死ぬ魚であること。

輸送によるダメージが、ジワジワと効いているようで購入してちゃんと水合わせをして、問題なく飼育していたとしても1ヶ月経たないうちに死んでしまうケースが多々あります。

お店によっては”一度ボロ死させた上での販売”という良心的なところもありますが、基本的には元気そうに”見える”ためそのまま販売される魚。
(あと生き残った個体でも輸送ダメージが残ってて長生きしないケースもあり)

更に厄介なのがその見た目からとても人気で皆購入するため・・魚が安定する段階では売り切れてしまう、という難しさ

安定した状態のパンダシャークローチ少し育って安定しはじめた個体(模様がうすくなり始める)

小さなショップではながーく居て少し育ってたりやつがいたりして、そういうのを買えば簡単だと思うんですが中々お目にする機会が無いです。

「ある程度は死んでしまうもの」と認識して購入するしかありません。

エサ

エサは浮上性のエサ以外であれば何でも食べます

フレーク・顆粒共に地面に落ちたのを食べに来ます。

地面や流木などに張り付いて藻類も食べていますが、藻類だけだと餓死します。

ウチで良く食べているのは「デルフィスのデルフレッシュ」、「コトブキのFLY MIX」、あと冷凍アカムシは良く食べますね。

その他補足とか

水質については、広い範囲で適応する魚なので「砂利と石の中性~弱アルカリ性環境」、「ソイル使用の弱酸性環境」どちらともOKです。

水質よりとにかく定期的な換水が長期飼育のコツになります。

個人的な所感

パンダシャークローチの幼魚とプレミアムモス

僕的に飼育してみようと意気込んだものの、色々と失敗して苦労した魚です。

問題なく飼育できているように見えて長期飼育ができないんですよね

最終的に一週間に一度1/2~1/3ぐらい水換えさえして夏場はクーラーファン取り付ければOKでしたが、いわゆる「新しい水を好む魚」ってのを強く実感した魚です。

養殖されてる丈夫なネオンテトラとか流れがゆるい川にいるアピストとかって別にそこまで水換えしてなくても過密でなければ特に問題なかったりするんですが、・・・・いやはやコイツで叩きのめされました。

同じくタニノボリである、チャイナバタフレイプレコとか昔から苦手だったんですが今ではちゃんと飼える気がします。

こちらを向くパンダシャークローチ仕草も可愛い

飼育方法を抑えていてもネックなのが、コリドラスパンダと同じく入荷直後はダメージを負ってる魚で、どんなに気をつけてもある程度は死にます

あるショップのおっちゃんは「あれ入れても死にやすいし、小さいのはキレイやけど成長したら汚なるし、なんか詐欺みたいでよー取り扱わんわ」ともこぼしてました。

まぁ入荷直後がホントに目をひくほどきれいなんですよね。あんなハイコントラストの魚他には中々いませんよ。
(インペリアルゼブラプレコが思い浮かぶけど、そっちはまた難しい上高いェ!)

2匹のパンダシャークローチ個体差も色々

あと体色は成長につれてどんどん薄くボヤけてしまいますが、底床が黒いとある程度はメリハリが残ります

ベビーほどのハッキリ白黒ではないにしろ、黒いソイルの方がキレイかなぁとは思います。

水換えさえすればソイルでも全然大丈夫なので、同じく定期水換えを必要とする水草水槽には相性が良いかもしれません。
あ~いやバババッと掘って砂中に埋まったりするんで、どうかな・・・??

・・・

といわけで難しいかどうかと聞かれれば難しいのですが、あたりをひいて水換えをちゃんとしてればなんてことは無い魚

是非チャレンジしてみて下さい。

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