初心者がウーパールーパー飼育を失敗しないための7のポイント!
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ウーパールーパーは飼うのは簡単と言われています。
しかし今まで魚を飼ったことが無い人は思いもよらないポイントで失敗してしまうことも。
そんなズブの素人にお伝えしたい「飼育する上での常識」的なポイントを解説していきます。
目次
日光が当たる場所に水槽を置かない
「日光があったほうが自然に近くて良いだろう」、「日光を使えば水草を育てられるのでは」と考えて室内の陽のあたる場所に置く人がいます。
しかし太陽光は非常に強力な熱源。
ガラス越しの室内ですら温度が上昇し、カーテンごしでも伝わるほど。
実は水に棲む生物にとって温度変化は大の苦手で、昼熱くして夜冷たくするのは虐待とも言えなくもないコトなのです。
特に小型水槽で直射日光にあてると水温はゆうに30度を超え、茹で殺しになってしまいます。
直射日光はもちろんのこと日当たりの良い場所などの昼と夜で温度変化の激しい場所に置くのは避けてあげて下さい。
衣服や移動などで調節できない分、温度変化は一定に心がけてネ!

水槽サイズもある程度大きくがベター
加えて「ある程度大きな水槽」で飼うことも温度変化を抑えるポイント。
小さな水槽では外気の温度にすぐにひきつられますが、大きな水槽だと外が5度変わってもしばらくは保温し続けてくれます。
ワインセラーのように部屋が常に一定に保たれていれば小さな水槽でも良いのですが、普通は30cmぐらいの水槽で飼い始めるのがオススメ。
よく小さなビンや10cmぐらいの水槽では飼うのが難しいと言われますが、それは「気温の変化でやられてしまうから」が大きな理由となっています。
関連ウーパールーパーに最適な水槽サイズは?複数飼育時の大きさなど。

関連最高温度と最低気温が測れる水温計「マルチ水温計H」レビュー
洗剤は使わない
台所洗剤や風呂場などの洗浄剤はウーパールーパーのエラに入り込み呼吸をできなくします。
綺麗洗うことを目的に飼育器具に洗浄剤を使うのは絶対にしてはいけません。
「よく洗えば良いのでは?」と思うところですが微かでも残っていた場合は毒殺してしまうことになります。
洗剤によっては素材に浸透して洗浄する作用もあり非常に危険です。
水換え時にお風呂場等で使っているタライなど使用して、翌日ウーパールーパーが真っ赤になってその後死んでしまったということになりかねません。

水道水はカルキ抜きが必要
水道水には消毒するためにカルキ(塩素)と呼ばれる物質が使われています。
蛇口から出る水道水には人体には無害なレベルになっていますが、水に棲む生き物達には毒。
水道水は熱帯魚用のカルキ抜きを使用するか、バケツで汲み1日直射日光をあてて揮発させて必ずカルキを除去してから使用して下さい。
必ずカルキ抜きを使って負担を減らしてネ!

水槽にはウーパールーパー1匹のみにする
ウーパールーパー1匹だけでは「寂しそうだから仲間も・・・」と思ってしまうもの。
しかしながらウーパールーパーは我々人間と違い「群れない生き物」である上に、実は「共食いする生き物」でもあります。
生まれたばかりのウーパールーパーは小さく、外敵から食べられやすい格好のエサ。
急速に成長しないと自然界で生き残れないために、同族でも何でも食らって血肉とする性質を持っています。
(そもそも自然下では兄弟を食べて大きくなるのが普通)
寂しそうと思って他のウーパールーパーを入れても、彼らにとっては「エサ」か「捕食者」でしかありません。
大人になるとその性質は弱くなってくるので、少なくとも大人になるまでは一緒に入れるのは避けるべきです。
ウーパールーパーを複数匹同じ水槽に入れる方法は「ウーパールーパーの複数飼いについて 」にて解説していますので興味ございましたらお読み下さい。
複数で飼っている人もいるけどリスクは高いヨ!!

魚を入れてもダメ
ウーパールーパーのエラは水中にいる虫類、特にアカムシに見た目がそっくり。
そのため金魚や熱帯魚と一緒に入れるとエラが食われてしまいます。
エラは大事な呼吸器官。
損傷を受けると命に関わるため、基本的には魚と一緒に入れることは避けるべきです。
どうしても水槽が寂しくて入れたい場合は「ウーパールーパーと一緒に飼える熱帯魚について 」にて紹介していますので、ご参考下さい(”普通の”魚は入れれないものと思っていただいた方が良いと思います)。
水換えは怠らないこと
水棲生物は水換えなしに飼育は出来ません。
特に成長したウーパールーパーは水を多く汚すため定期的な水換えは不可欠。
換水し忘れても近いうちに行えば問題はありません。
ですが面倒くさくなって段々とやらなくなってしまうのが一番危険。
見た目上大丈夫そうに見えても大きく負担をかけており、寿命が削られ1年から数年で死んでしまいます。
水換えを楽にするグッズを買ったり、ウーパールーパーの大きさに対して広い水槽で飼ったりして水換えを楽にしましょう。
定期的な換水は必須だネ!

夏場の高水温を乗り切る
ウーパールーパーはヒンヤリした気候に棲む生物で、日本の夏は暑すぎてしまいます。
26度以上で弱り始めてしまいますが、28度を超えると対策が必要です。
部屋の冷房や熱帯魚用のクーラー・ファンを使って温度を抑えましょう。
実際には高水温のみが問題では無い
ただし高水温のみで死んでしまうことは少なく、どちらかというと様々な要因が合わさって死んでしまうケースがほとんど。
夏に死なせてしまう人はそもそもあまり良くない環境で飼育している方が多いです。
適切な濾過装置、エアーレーション、水換えを行っていれば30度ぐらいでも夏を乗り切ることは十分可能です。
夏を迎える前に飼育環境を見直し、余裕ある設備で夏を乗り切りましょう。
詳しく!ウーパールーパーの高水温対策
エサは冷凍アカムシ
ウーパールーパーのエサとして市販されている粒エサは、実は子ウパにとって良いものではありません。
というもの粒エサはでんぷんなどの穀物類が多く腹の中で発酵する性質があり、子ウパを死なせる「ぷかぷか病」につながりやすいからです。
栄養も子ウパにとって良いものではなく、人工飼料のみで育てられたウーパールーパーと冷凍アカムシをベースに育てられたウーパールーパーだと、圧倒的に冷凍アカムシの方が早く育ちます。
そればかりか人工飼料のみで育てられたウーパールーパーは抵抗力が弱く、病気にかかりやすい傾向があります。
人間の赤ちゃん・子供でも十分に栄養ある食べ物を食べれない場合は虚弱体質に繋がるので「栄養ある食べ物をいっぱい食べさせる」が常識。
子ウパにとっても栄養の高い冷凍アカムシをベースに与えることで抵抗力の高い元気なウーパールーパーに育てることができます。
また春に入手したウーパールーパーを体力ある状態で過酷な夏を迎えられるという大きなメリットも。
まとめ、個人的な所感
抑えて欲しいポイントを箇条書きにまとめます。
- 直射日光の近くや陽のあたるところに水槽をおかない
- 洗剤は絶対に使わず、以前洗剤を使ったことのあるタライなどは避ける
- 水道水に含まれるカルキはウーパールーパーにとって毒。必ずカルキ抜きをする。
- ウーパールーパーは共食いするので1水槽1匹まで
- 定期的に水換えしないと飼えない(寿命が減る)
- 夏が来る前に飼育環境を見直そう
- エサは冷凍アカムシ
ウーパールーパーは非常に丈夫な生物で、水に棲む生き物の中では飼育がとても簡単。
とは言うものの抑えるべきポイントはしっかりあり、これを外れると失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。
せっかくお迎えするのですから、しっかり育て上げてあげたいですよネ!
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この記事へのコメント
難しいなー。でも、守ってかいたいよねー。
赤虫は、乾燥赤虫でも大丈夫ですか?
>>2 rem
ダメです。乾燥アカムシは食べないです。
参考になりました!ありがとうございます!
参考になりました。有難うございます。
家のウーパールーパーは一緒にいるけれど共食いはしません。
参考になりました
ウーパールーパーのリューシスティックを飼っています♪
まだ水換えの仕方がわからなくて、とても助かりました。