いきなり水槽に入れてはいけない!?水合わせの必要性とやり方!
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買ってきた魚はすぐに水槽に入れてはいけません。
しっかりした飼育設備であっても直接入れてしまうとショックを起こして簡単に死んでしまいます。
魚を水槽に入れる際は「水合わせ」という作業が必須。
水合わせの必要性ややり方などを解説します。
水合わせの必要性
魚は水の環境である水質が変わることにより深刻なダメージを受ける生き物です。
ショップで過ごしていた水質と水槽の環境は少なからず差があり、そのまま入れてしまうと深刻なダメージを受けショックを起こしてしまいます。
このため環境差によるダメージを受けないよう少しずつ新しい環境に馴染ませる作業が必要であり、それが水合わせなのです。
水質の変化によるダメージって?
酷いダメージを受けてしまった魚は、PHショックというショック症状を起こしてしまい異常に動き回った後、しばらくして死んでしまいます。
人間でもいきなり冷たい水に飛び込んだら呼吸が荒くなると思いますが、そんな感じです。
そこまでいかなくとも環境差によるダメージは魚の体力を奪ってしまい、水槽に入れてもなんとなく元気がなかったり食欲が無くなり次第に弱ってしまいます。
導入後一週間以内の死亡は環境差によるダメージによるものが多いでしょう。
PHショックについてもっと詳しく:PHショックとは?症状と予防について。
水合わせの方法
環境差によるダメージを緩和するためには「水合わせ」が不可欠。
どのような魚でも水合わせが必須です。
器具を使わずに簡単にできる一般的な水合わせの方法を紹介ます。
手順としては以下の通りです。
- 袋のまま30分ほど水槽に浮かべる
- 袋の中の水を1/3~1/4程度捨て、捨てた分の水槽の水を入れる
- 20分待つ
- 2と3を5回繰り返す
それぞれ詳しく解説していきます。
袋のまま浮かべる
袋のまま水槽に浮かべることで、少しずつ中の温度が水槽の温度に近づいていきます。
差異温度にもよりますが、30分ほど行えば中の水温が水槽の水温とおなじになります。
袋が2重になっている場合は水温が伝わりづらいので、外すかより長い時間待って水温が合わせます。
水を少しずつ入れ換えた後、待つ
袋の中を一部分だけ水槽の水にすることにより、急なショックを防ぎます。
冷たい水に入る時は体に水を少しずつかけて馴染ませると思いますが、それと同じ感じです。
入れ換えた後は10分~20分待って魚が入れ換えた水に慣れるまで待ちましょう。
2と3を繰り返して、水槽水に馴染ませていく
上記の作業を何度も繰り返して、少しずつ飼育水に慣れてさせていきます。
5回もすれば袋の水はかなり飼育水に近くなります
水合わせが終わったらそっと水槽へ
水合わせが終わったら、ショックを与えないようにそっと水槽に離してやります。
トータルで大体2時間ぐらいはかかりますが、かなり大切な作業。
水合わせを行うことで一週間以内に死んでしまう確率をかなり下げることができます。
必ず行うように心がけよウ!
魚に合わせた水合わせのレベル
金魚やコイなどタフな魚であった場合は水合わせは適当でも構いません。
20分袋で浮かべて、1/3換え10分待つ、それを3回も繰り返せば十分でしょう。トータル1時間もかかりません。
何なら温度合わせだけの人もいます。
逆に体力の少ない魚や繊細な魚・エビなどはこれではダメで、より時間をかける必要があります。
このように魚によって水合わせに必要な時間というのは変わってきます。
慎重にやってもデメリットはあまり無いので、どのような魚でも慎重に行うのがベストではありますね。
他の人が紹介するヤツと比べて面倒だけどネ!
より正確に、慎重にできる点滴式の水合わせ
点滴のように少しずつ水を馴染ませていく水合わせ方法もあります。
バケツに買ってきたままの水と魚を入れ、飼育水を点滴方式ですこしずつ馴染ませていくのです。
紹介した道具無しでやる方法と比べ、点滴される量を調節すれば馴染ませる時間を簡単に調節でき、さらに楽に行えます。
点滴水合わせキットも販売されており、自分で作ることもできるので持っておくと何かと便利なアイテムです。
自作する方法:水合わせで大活躍!エアーチューブで作る点滴式水合わせキットの作り方!
ただし冬場など部屋の温度と水温が異なる場合は、冷えてしまう場合があるので注意が必要です。
リセット時にも注意!
水質の急変が起こるのは何も購入時だけとは限りません。
大掃除で水をほとんど入れ換えた時や、水槽を引っ越しする時も水質の急変によるダメージが起こりえます。
その場合は水合わせを行って、魚を弱らせないようにするべきでしょう。
プラケースや小さな容器でも水合わせは可能です。
まとめ、個人的な所感
初心者の導入後一週間以内の死亡は水合わせ不足によるものが最も多いです。
※主に熱帯魚
環境差によるダメージを少なくするために、時間をかけて水に少しずつ慣れさせていく作業が水合わせです。
水合わせのやり方をおさらいしておきましょう。
- 1:袋のまま30分ほど水槽に浮かべる
- 2:袋の中の水を1/3~1/4程度捨て、捨てた分の水槽の水を入れる
- 3:20分待つ
- 4:2と3を5回繰り返す
水合わせしなくても大丈夫だったからしなくても良いと感じるかもしれませんが、それはたまたま買った時の水と似たような水質だったことに他なりません。
魚を飼う上では水合わせは必須。
ちゃんと水槽にお迎えするためには欠かせない作業です。
次はこちらがオススメ!:水合わせで大活躍!エアーチューブで作る点滴式水合わせキットの作り方!
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