オーバーフロー水槽とは何ぞ?仕組みと相性が良い魚など
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オーバーフロー水槽の仕組みや構造などを解説。
ほかにもオーバーフロー水槽のメリットや相性が良い熱帯魚などなどを説明します。
仕組み
オーバーフロー水槽はオーバーフロー加工されたメイン水槽と、サンプ水槽という2つの水槽からなります。
サンプ水槽には水をメイン水槽に送るポンプがあり、サンプ内の水をメインに送水します。
メイン水槽にはパイプが取り付けられており、水位が一定量を超えるとパイプを伝ってサンプ水槽に戻されます。
「サンプのポンプで水を送り、メイン水槽から溢れ出た水はサンプに戻る」というのがオーバーフロー水槽の構造です。
その名の通り水が溢れ出る、OVER FLOWが語源になっています。
水槽が2台必要、水槽台が必要、送水ポンプが必要ということもありますが何よりもメイン水槽に加工が必要なので他の水槽と比べるとコストが比較的高めです。
メリット
敷居は高めですがオーバーフロー水槽にはメリットが多くあります。
濾材が大量に入る
何よりもサンプに濾材が大量に入るのがメリットです。
浄化能力の高さは濾材の量に比例しますので浄化装置の中で最も多く入れれるオーバーフロー水槽は一番浄化能力が高いと言えます。
外部式フィルターも多い量を入れることができますが、オーバーフローは水槽丸ごとなので何倍もの能力があります。
サンプに機材をしまえる
サンプも水槽のため各種器具を設置することができます。
エアーレーションやヒーター、サーモスタット、温度計などがサンプ水槽に設置することができるのです。
そのためメイン水槽からは機材が見えないため、ごちゃごちゃせず野暮ったい感じが無くなります。
魚が多く飼える
サンプはサブとはいえ水槽ですので、水量がかなり増えます。
つまり増えた水量の分だけ魚を飼える匹数が増えるのです。
例えば一般的な60cm水槽であれば60Lぐらいであるため、ネオンテトラが30匹ぐらい飼えます。
対して60cm水槽オーバーフロー水槽の場合、サンプを30Lとすれば追加で15匹飼育ができ、合計45匹飼育できることになります。
1.5倍も魚を多く飼うことができるのです。
水槽の見た目以上に魚を飼育することができるので、いっきに賑やかになりますね。
水位が一定
あとは構造上メイン水槽の水位が一定に保てるメリットがあります。
循環していれば溢れた量がサンプに流れる構造のため、メイン水槽の水位は溢れるラインから変わりません。
蒸発した分はサンプの水位が変化します。
そのためこまめな足し水をしなくても美観を保つことが出来ます。
相性の良い熱帯魚
様々な魚と相性が良いのですが、特にオーバーフロー水槽と相性が良いモノを紹介します。
大型魚
大型魚や肉食魚はオーバーフロー水槽が特に相性が良いです。
食べる量が多く排泄の量が多いため、濾材が多く入るのは大きなメリットです。
その他ヒーターなどのコード類がサンプに格納できるので暴れた際の事故も軽減できます。
また大型魚の愛好家は魚を多く飼いたい人も多いので水量が増えるのも大きなメリットでしょう。
魚のみならず排泄が多いウーパールーパーなども相性が良いと言えます。
海水魚
海水魚およびサンゴもオーバーフロー水槽と相性が良い魚たちです。
海水ではプロテインスキマーという高性能な浄化装置が使用でき、水換えが不要になったり、綺麗な水じゃないと飼えないサンゴには是非欲しいアイテムです。
ですが強力なプロテインスキマーはサンプ設置式のものがほとんどで、より性能の高いプロテインスキマーを設置しようとするとオーバーフロー水槽が必要なのです。
また海水魚は淡水魚と比べ、水量あたりに飼える魚の数が少ないため水量が増えるのも相性が良いでしょう。
水温の変化に敏感な点もカバーできます。
海水魚およびサンゴ飼育の愛好家はオーバーフロー水槽を使用している方が多いです。
まとめ、個人的な所感
簡単にオーバーフロー水槽をまとめます。
- オーバーフロー水槽はサブ水槽としてサンプ水槽を持つ水槽のこと
- サンプから水が組み上げられて、メイン水槽から溢れてサンプに戻ることにより循環
- サンプには濾材が大量に入るほかヒーターなどを設置できる
- 排泄の多い大型魚や、プロテインスキマーを設置する海水魚・サンゴと特に相性が良い
オーバーフロー水槽は何よりサブ水槽があることが一番のポイント!
サブ水槽であるサンプがあることにより様々なメリットが生まれますネ!
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