ヤマトヌマエビとミナミヌマエビどっちが良い?コケ取りの違い等
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コケ取りのエビといえばヤマトヌマエビとミナミヌマエビです。
とはいえ2つあるとどっちが良いのか悩むもの。
そこでヤマトヌマエビとミナミヌマエビの違い、使い分け、こんな場合にはこっちがオススメとかを解説していきます!
ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの基本的な違い
まずは簡単にヤマトヌマエビとミナミヌマエビを比較していきましょう。
大きさと値段
ヤマトヌマエビは最大6cmで1匹200円ほど。
対してミナミヌマエビは最大2cmで1匹50円~100円ぐらいです。
デカくて存在感あるエビがヤマトヌマエビで、小さくてチョコマカしてるのがミナミヌマエビです。
体長だけ見れば差はコスト的にあまり差はないように思われるのですが、体積からいえばヤマトヌマエビの方がコストパフォーマンスは高いです。
※3匹束ねたとしてヤマトヌマエビには並びません。
コケ取り能力
先述したとおりヤマトヌマエビの方が何倍も大きくコケを食べる量自体はヤマトヌマエビの方が優れています。
3匹束ねたとしてヤマトヌマエビの食べる量には構いません。
個人的には5~6匹ぐらいで同じくらいかな?と感じます。
食べるコケの種類自体はあまり差が無いと思います。
繁殖
大きさのほかに、ヤマトヌマエビとミナミヌマエビで最も異なるポイントは繁殖できるかどうかですね。
ヤマトヌマエビは生涯のうち、卵から稚エビになるまで汽水という海水が混じった特殊な環境を必要とします。
そのため実質ヤマトヌマエビは水槽内では増やすことができません。
※増やすこと自体は可能ですが、労力とコストがかなりかかります。
対してミナミヌマエビは完全淡水であり、水槽内で飼育すると勝手に増えるくらい繁殖が簡単です。
ヤマトヌマエビは買った個体が死んでしまった場合それまでなのですが、ミナミヌマエビは繁殖を繰り返すことで永久的に飼育することも可能なのです。
基本的にはヤマトヌマエビの方が良い
基本的には掃除屋としてのコストパフォーマンスが高いヤマトヌマエビの方がオススメです。
いくら繁殖ができるとはいっても素のコケ取り能力が低く、同じ値段分で比較すると活躍するのは断然ヤマトヌマエビの方です。
また小さければ小さいほど体力が無いため、その点でもヤマトヌマエビが優れています。
というかミナミヌマエビは食われる
ミナミヌマエビは最大でも2cmほどなので大きな魚のみならず、結構な魚から食べられてしまうというデメリットがあります。
人気があるラミレジィやアピストグラマなどの小型シクリッドはパクパク食べていきますし、ベタやグラミーなども小さなエビを好みます。
飼育者の多い金魚にとってもミナミヌマエビはエサでしかありません。
その点、ヤマトヌマエビは大きいので魚から食べられにくいというメリットがあります。
繁殖できないからコストパフォーマンスが悪いワケではない
ヤマトヌマエビは増えないというデメリットがあって、そのため「増えるミナミの方が良いじゃん!!」とは思うところ。
ただしヤマトヌマエビはちゃんと飼えば寿命が10年ぐらいあり、コケ取り能力は断然コチラの方が高いのでその点を考えれば増えるメリットはそこまでありません。
何なら環境が合わなかったり、稚エビが魚に食べられて増えない可能性があるミナミヌマエビの方が悪いかも・・・と感じます。
水草水槽にはミナミヌマエビの方がオススメ
しかしながら水草水槽にはミナミヌマエビの方が向いています。
というのもヤマトヌマエビはコケそっちのけで水草を食べてしまうことがあるためです。
ヤマトヌマエビによる食害
大きいヤマトヌマエビはコケをむしり取る能力が高いのですが、反面柔らかい水草もむしることができます。
エビにとって美味しい水草があった場合はコケをそっちのけで水草を食べてしまうことがあるのです。
味をしめてしまったら水草を食べ尽くすまではコケを食べません。
ロタラ系やブリクサなどは食べられやすく、そのような水草を入れている場合はミナミヌマエビを選択するほうが良いでしょう。
水草水槽はミナミヌマエビを繁殖させやすい
また水草水槽はソイルや水草が繁茂していることにより微生物が湧きやすく、ミナミヌマエビが増えやすい環境であります。
更に繁茂した水草は魚から食われることをある程度防ぐので、この点でもミナミヌマエビは相性が良いです。
水草水槽ならミナミヌマエビは勝手に増えるほど。
まとめ、個人的な所感
基本的にはヤマトヌマエビがオススメなのですが、水草を食べてしまうことがあるのでその場合はミナミヌマエビの方が適しています。
基本的な使い分けは以下の通りです。
- ヤマトヌマエビ:コケ取り能力が高く、コストパフォーマンスが高い。ただし水草を食べることがあるのには注意。
- ミナミヌマエビ:コケ取り能力は抑えめだがその分水草を食べてしまうことが少ない。エビが食べられてしまわないよう同居する魚は考えること。
以上、参考になれば幸いです。
関連記事:水槽に生えるコケ一覧とその除去・対策方法【総集編】
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この記事へのコメント
メダカを飼っています。苔の退治の為に飼いたいのですがメダカを食べる事はなのでしょうか?
ミナミ、ヤマトどちらも食べないです。
ただし死んでしまったメダカはただの肉片になりますのでお食べになります。(=゚ω゚)ノ
飼っていたメダカがヤマトヌマエビに食べられて全滅してしまいました…。
大きめの個体はメダカも襲うようです
>>3
考えてみたんですけど、稚魚・ベビーのメダカは襲われて食べられることは普通に有りえますね。
ただ通常ではそんなことしないと思うので、恐らくやはり死んでから食べたのかな?と思います。
ノーマルのメダカは僕もエサ用でよく購入することがありますが、ロットによっては数日しか経っていないのに半分死ぬことが多々あり、また別のメダカと混ぜると病気を持ち込んで半壊することがあります。
今回のケースはそういった形で一部が死に、死骸によって濾過のキャパシティを超え、水質悪化。水質悪化により他のメダカが全滅して、結果的にヤマトヌマエビが食べたように見えたのではないか、と考えます。
ベビー・稚魚の場合は同居させないか極少数に留めておくのがベターでしょうか(_ _ )
ヤマトヌマエビとミナミヌマえび、どちらが脱走しにくいですかね
>>5
ミナミの方です。^ワ^